医療法人社団 飯盛会 倉光病院

ADDICTION TREATMENT

倉光病院の依存症治療

リカバリーストーリー

~ひとりの「患者」から、ひとりの「支援者」へ~

倉光病院には、かつて病気や依存症に苦しみながらも治療を続け、回復という道を歩んできたスタッフがいます。
同じ悩みを経験したからこそ、患者様の痛みや不安に寄り添い、支えたいという思いを胸に、今は医療の一員として活躍しています。
回復への道のりには迷いや葛藤がありましたが、それを乗り越えたからこそ語れる言葉があります。
彼らがどのように病気と向き合い、どのように希望を取り戻し、そして今の仕事に至ったのか――
その「リカバリーストーリー」をご紹介します。

アンカーリンク

01.アルコール依存症からの回復

スタッフ自身の当時の初期症状と課題

若くから習慣的にお酒を飲むようになり、お酒を飲むと解放され何よりもストレス発散になり嫌なことを考えなくて済んでいました。いつしかお酒にとらわれ、お酒を飲むことしか考えられず、強い飲酒欲求からお酒に捕らわれた日々でした。離脱症状のため救急車で運ばれた先が『倉光病院』でした。そこでやっと『アルコール依存症』の診断がつきました。

入職する転機となった出来事やサポートについて

病院から自助グループにつながり、回復者に出会う中で『お酒を必要とせず、楽しく生きている人たち』からやめ方を学んでいったような気がします。『自分の問題はお酒だけじゃない、自分の考え方や受け止め方、生きづらさが何なのか』を知り、内面の問題に取り組むようになりました。スリップは何回もしたけど、デイケアの仲間やスタッフに支えられ、回復をあきらめずに一緒に歩んでくれました。以前より良い人生を生きれるようになったと思います。

入職して自身が感じた喜びと学び

「断酒は無理」「やめられるか不安」「自分一人でなんとかなる」「弱音は吐けない」「誰の力も借りなくて大丈夫」と、最初はそんな思いで多くの方は治療を開始します。治療を続けていく中で、本音の部分を話してくれたり、頼ってくれたり、泣いたり笑ったりと、当事者スタッフだからこその役割や意味を感じることが多くあります。これからも回復の喜びをともに分かち合う仲間の居場所となるように、自分も回復を続けていきますので、一緒に回復を目指していきましょう!

M・Mさん(臨床心理技術者・入職11年)

アンカーリンク

02.アルコール依存症からの回復

スタッフ自身の当時の初期症状と課題

昔の私は日に500ml×4~6本、休日にはそれ以上の量を朝から飲むような生活を送っていました。母や妹の勧めで倉光病院を受診しましたが、自分自身では普通の飲み方のつもりだったので「なんでオレがお酒のことで病院に行かないといけないんだ!」と、問題意識は皆無で、アルコール依存症に対しても否認のかたまりでした。

入職する転機となった出来事やサポートについて

入院治療、デイケア通所と倉光病院のプログラムを進めていく中で「自分も医療に携わる仕事をしたい」と、ぼんやりですがイメージを持ちはじめていました。プログラムの中にある就労支援のステップを踏み、まずは介護業務スタッフとして入職、そこから職場の協力をもらい看護師の専門学校に通い、看護師資格を取得し現在に至ります。

入職して自身が感じた喜びと学び

患者さんやご家族から「ありがとう」と言われると、いつも嬉しく思います。また、共に働く職員と「患者さんのために」と様々な取り組みを考え、協働して達成したときは達成感・充実感を味わうことができます。
いま振り返ると、本当に怖くて、苦しくて、逃げたくなるような日々もありましたが、倉光病院のスタッフ全員がサポートしてくれるので回復することができました。
無理せず、でも諦めずに、一緒に回復していきましょう!

Aさん(看護師・入職6年)

アンカーリンク

03.統合失調症からの回復

スタッフ自身の当時の初期症状と課題

20代から治療をしていました。当時、仕事もしていましたが服薬を勝手にやめ、半年で被害妄想を中心とした陽性症状で再発しました。再発時、入院は拒否してデイケアを再開しました。作業所に通えるまでに回復しましたが3年で辞め、調子も悪く、もう、『生涯隠居生活』を送る運命なのだと気分が沈んだ状態が4年も続きました。

入職する転機となった出来事やサポート

デイケア通所していく中で「社会参加をしたい」と思えるまで回復し、「ボランティア活動なら」と、法人内の宅老所で週1回のシーツ交換などのボランティアを数年間させてもらいました。並行して、グループホームハーベストに入居し、主治医からは「急速ステップを踏みます」と言われましたが、その時はそれが『社会復帰を目指す』を意味することだと分かりませんでした(笑)。

入職して自身が感じた喜びと学び

今では正職員として勤務できるほどに回復しましたが、デイケア補助としてパート勤務を開始した当初は、急な環境の変化に心細さを感じることもありました。
ですが、宅老所でかかわった方も通所されていたので、顔なじみの方が声をかけてくださり心強かったのを覚えています。
いろいろな病気や症状の方がいらっしゃいますが、つらいことも悲しいことも一緒に分かち合い、ともに回復できる環境をこれからも体力が続く限り作っていきたいです。

N・Kさん(介護士・入職9年)

倉光病院は、一人ひとりのペースに寄り添いながら、
“自分らしさ” を取り戻すお手伝いをします。

小さな一歩から始まる回復があります。
まずはお気軽にご相談ください。

医療福祉相談科

受診前にまずはお電話ください

092-811-1821

受付時間:平日(月~金曜日)9:00〜17:00
土・日・祝日休み