医療法人社団 飯盛会 倉光病院

ADDICTION TREATMENT

倉光病院の依存症治療

依存症治療プログラム

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患者様お一人お一人が自分らしく生活できるように全力でサポートいたします

依存症に、専門チームで向き合う

アルコール依存症・ギャンブル障害などの入院治療と、その後の生活支援を継続して行っています。1969年の開院以来アルコール医療に携わり、平成15年からはチーム医療体制やデイケアの充実を図ってきました。また、アメリカでの依存症治療研修に積極的に参加し、米国依存症専門家監修による独自プログラムを導入しています。

米国依存症専門家によるアルコール依存治療プログラムの監修

  • ジェリー・モー:全米アルコール中毒者協会諮問委員会
  • スコット ジョンソン:認定依存症カウンセラー
  • リック メサ:Ranch Recovery Center CEO

治療から社会復帰まで、切れ目のない支援を

アディクションリハビリテーションプログラム(ARP)を中心に、デイケアでの外来プログラムや、退院後のグループホーム「ひかり」での生活支援・訪問看護を実施。さらに、家族の理解と支えを深めるためのアディクション家族教室も開催し、本人と家族の双方を支えるケア体制を整えています。

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依存症治療の流れ

倉光病院の依存症治療は、入院初期の解毒から始まり、飲酒やギャンブルの欲求コントロール、身体の回復、認知行動療法や集団療法など、さまざまなプログラムで行います。患者さんやご家族がスタッフと触れ合いながら、安心して治療に取り組める環境を大切にしています。

外来受診

電話相談

依存症について気になる点があれば、まずは電話でご相談ください。精神保健福祉士が病状や治療に関するご相談について対応いたします。

専門スタッフによる面談・診察

電話相談で治療の方向性が決まったら面談を行い、より詳細についての話し合いを行います。診察事前の相談、面談の内容をもとに医師による診断を行い通院での治療か入院が必要かなど患者さんに合わせた治療方針を決定します。

入院治療

入院ARP(Addiction Rehabilitation Program)(3ヵ月)

環境を変えて依存症治療を行う倉光病院独自の入院治療プログラムです。同じ悩みを持つ方々と集団療法や自然と触れ合い心豊かにする作業療法を通じて治療を行います。

プログラム内容

薬物療法/作業療法/リラクゼーション/創作活動/学習会/生活技能訓練

退院支援

地域で安心して生活できるよう、退院後を見据えた支援にチームで取り組んでいます。病棟内での整理整頓や身繕い、買い物練習などを通して生活力を育み、外出支援で社会参加の自信を高めます。また、精神保健福祉士と連携し、住まいや費用など退院後の課題解決にも丁寧に対応します。

退院後支援・外来治療

デイケアプログラム(通院・退院後)

通院で行うプログラム療法です。退院後も規則正しい生活を続け、依存症に戻らないよう支援します。アルコール依存症やギャンブル障害から回復する基盤を固めるため、交流や体験の分かち合いを通して自己理解を深め、社会生活や社会復帰につなげます。一定期間、問題に集中して取り組める環境を提供します。

訪問支援

入院治療プログラムを終えた後も、断酒・断ギャンブルを続けることが大切です。
倉光病院では、看護師や精神保健福祉士、作業療法士がペアで訪問し、身体や精神面の不安、福祉サービスの相談など、退院後も継続的に支援します。

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多職種によるチーム医療

依存症は手術や薬だけでは改善できない病気のため、医師だけでの治療では十分ではありません。当院では、患者さんを中心に、医師・看護師・公認心理師・作業療法士・薬剤師・管理栄養士・回復経験者など、多職種がチームとなって支えます。さらに、断酒会や12ステップグループの協力も得ながら、多面的に回復をサポートしています。

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ご家族の支援について

なぜ家族支援が大切なのか?

依存症は大切な人にも影響を及ぼす病気です。社会生活上の問題も生じますが、一番苦しむのは家族であることが多いとされています。そのため、当院ではご家族を支える「家族教室」を開催し、回復へのサポートを行っています。

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自助グループについて

依存症からの回復は、一人の力だけでは難しい病気です。ご本人もご家族も、治療と支援が必要です。倉光病院では、専門的な治療に加え、断酒会・AAなどの自助グループへの参加をおすすめしています。
参加を希望される方は、主治医またはスタッフまでご相談ください。開催日時は地域により異なりますので、お気軽にお問い合わせください。

セルフヘルプグループ

断酒会

1963年に始まったアルコール依存症者の自助グループ。
全日本断酒連盟(全断連)には全国600以上の断酒会の集まりで、約6万人の会員といわれています。
例会には家族も出席でき、地域によっては家族だけの例会も行われています。

AA( Alcoholics Anonymous )

グループ名は「無名のアルコール依存症者達の集まり」という意味。
アメリカで1935年に誕生したアルコール依存症者の集まりで、日本では1975年に始まりました。
日本全国で約300のグループがあり、12ステップを使ったミーティングが1日に約100ヶ所で行われています。

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)は、ギャンブル依存症の回復を支える自助グループです。
参加者は互いに体験を分かち合い励まし合いながら、日々の衝動への対処や生活の立て直しを学びます。匿名で参加でき、安心して回復に向かえる場です。

その他関連団体

特定非営利活動法人 ASK(アスク):アルコール薬物問題全国市民協会

アルコールをはじめとする依存性薬物の問題を予防し、人々の健康の維持・増進及び回復に寄与することを目的として設立されたNPOです。

(株)アスク・ヒューマン・ケア

ASKの出資によって、1994年4月に設立。同協会の出版事業を引き継ぐとともに、広く人間関係・家族・心の問題をテーマに出版・研修を行っています。

依存症とは様々な要因によって誰にでも起こりうる病気であり、
だれでもきっかけさえあればなりうる病気です。
少しでも心配がある方や、そのご家族の方はご相談ください。

医療福祉相談科

専門スタッフによる電話相談を受け付けています。

092-811-1821

受付時間:平日(月~金曜日)9:00〜17:00
土・日・祝日休み